上棟式(じょうとうしき)は、
日本の建築儀礼の中で一番重視されているといわれる儀式で、建前(たてまえ)とも呼ばれるものです。
柱・棟・梁などの基本構造が完成し、棟木を上げるときに行われるもので、竣工後も建物の無事であるよう願って行われます。
お施主様、棟梁、工事関係者が参加します。
まず、祭壇にお供えをし、挨拶をし、参加者で工事と建物の無事を祈願します。
お施主様と棟梁が、家の四隅にお酒と塩、お米をまいてお清めします。
場合によって、ご近所さんに集まってもらい御餅やお菓子を撒くこともあります。
お施主様には、奉献酒(日本酒)と、お米、塩のご用意をお願いしています。
餅まきをする場合は、御餅やお菓子、五円玉なども必要となります。
棟梁や工事関係者にむけてご祝儀や引き出物をご用意くださるお施主様もおられ、ありがたいことです。
今は感染症がありなかなか難しいですが、上棟式の後にはお施主様が食事会をご用意くださることが多くありました。
工事と建物の無事を祈願する儀式ですが、お施主様と職人さん、また引っ越し後にご近所さんとなる地域の方と親睦を深めるきっかけにもなる儀式です。